どこでもきっぷで大阪へ


 JR西日本がキャンペーンしている格安の「どこでもきっぷ」で大阪まで出かけてきました。
 金曜日の夜は、家族全員で娘のトモの誕生日を祝い、翌日土曜日は、はやとさんとふたりで高野山に行ってきました。
 高野山には、5年前の10月、トモとはやとさんとまさこの3人で出かけていますが、実は大きな心残りがありました。
 まるで、徒然草の「仁和寺にある法師」の段のような話です😅
 みなさんご存知ですよね?仁和寺の法師のなんとも情けない哀れな話。
 いろいろある中の一つに、ある法師が京都の石清水八幡宮を詣る段があります。山の上にある有名な石清水八幡宮の本体を拝まず、ふもとの神社をいくつか詣って、これで、かの有名な石清水八幡宮にお詣りができた!と納得して帰り、人に笑われるって話です。
 5年前、初めての高野山は、雨でした。800mを超える山上の聖地、高野山。雨が降ると肌寒く感じます。傘をさして、まずは国宝金剛峯寺をお詣りし、その近くの金堂などのある壇上伽藍を回りましたが、寒さにやられて、それだけで疲れてしまい、何か温かいものでも食べようと店に入り、ビールを飲んだら、もうこれでいいか!!という気になって、そのまま帰ることにしたのでした。
 奥の院に行かないまま😥
 帰ってから、「高野山に行ってきたのよー!」といろんな人に話すうち、気がつきました。奥の院に行かなかったのは、高野山に行ったことにならないのだ!ということに。
 今度は、奥の院に行くぞ!と、やってきたのです。そして、納得しました。
 ここに来なくて高野山を語ってはいけなかったんだと。
 仁和寺のあの法師に似てる〜😆
 奥の院は、静寂の中に荘厳さを感じる、まさに聖地という言葉にふさわしい場所でした。もちろん撮影禁止。脱帽、無言。
 鎮まり返った巨大な杉木立の参道。左右に数えきれない墓石が並んでいました。どこまでも、どこまでも・・・。
 数百年を経て古く苔むした墓石、傾いていまにも倒れそうなものもあります。親鸞、法然に続き、武田信玄、上杉謙信、明智光秀など、聞いたことのある歴史上の人物の墓、墓、墓・・・。
 新しいものには、奇抜なかたちのもの、巨大オブジェのようなものもありました。それらはPanasonicやグリコ、日産など、大会社のお墓で、なんだか金に物言わせてるなぁとモヤモヤ〜っとしたものを感じましたが、救世観音像の近くに来たとき、ちょうど太陽の日差しが像の背中を照らして、その光がまさに光背。後光がさすとはこのことか?と思う美しさに、それを拝めただけで、モヤ〜っとしたものが消えていました。
 奥の院の参道をゆっくり歩き、高野山の町中に戻る頃に、空から白いものが。
 まさか😳の雪。
 またもや、寒さに追われるように、今回は奥の院だけ散策して帰ることにしました。
 太陽信仰の晴れ女まさこも高野山では、通用しないなぁ。信仰心が足らんのか?
 
 さてさて、話題をガラリ変えて、
 あとに掲載したもう一つの画像こそが、今回のメインイベント💓  
 金曜日の夜はsommelièreサツキが予約してくれたフレンチレストラン「ONZORO」で、トモの誕生日祝い🎂をしました。
 娘の誕生日にかこつけて、まさこは下関から、はやとさんは東京からやってきて合流する、我が家の恒例行事「大阪飲み」も、コロナに阻まれ、一年半ぶり。
 誕生祝いの品物のやりとりのあとは、飲む飲む!!
 娘ふたりと過ごす時間は、なんだかちょっとこそばゆい、だけどとっても楽しみなもの。娘の成長を感じながら過ごす豊かなひとときです。
 一品一品手をかけた美味しい料理が、こだわりの器に盛られて出されます。
 まさこはワイン派ですが、このレストランのこだわりは、種類豊富なビール🍺。sommelièreかな?と思われる女性が、料理に合わせ、好みに合わせ、ビールをチョイスしてくれます。さまざまなビールを回し飲みしながら、それぞれ感想を言い合うのも楽しい。
 デザートプレートには、チョコで書かれた、トモへのお祝いメッセージが。これがまた、上手く書けてる❣️感心して眺めました。
 妹の誕生祝いにと、サツキがすでに支払いを済ませてくれていたおかげで、親までゴチになりました!!
 久しぶりの再会に、飲んべえ家族の夜は、これでは終わりません。
 この店を出て、近くの小さな居酒屋🏮のカウンターで飲み、そこでご一緒になったお若く見える70代女性や一組のカップルと仲良く語り、まさこは「てぃだ」まで紹介したりして、盛り上がりました。
 そして、最後のしめにもう一軒行くよー!

 ああ、飲んべえ家族の大阪の夜はこうして更けて行く〜!!