人みな 月を見上げる夜


 「中秋の名月、下関からも見えてますか?こっちは凄く綺麗に見えてるよ!」
 昨夜島根の妹スミちゃんからLINEが届きました。
 えっ???今日、中秋の名月⁉️
 いつものように早めの夕食でビールを一杯飲んで、いい気持ちになっていたところでしたが、慌てて携帯を抱えて庭に出て見ました。
 確かにーー!!いい月です。
 ちょうどお仕事から帰宅して、駐車場に停めた車から降りて来たお向かいさんから「何してるんですか〜?」と声をかけられました。
 「ほら!!月が!」「今夜は中秋の名月なんですよ‼️」と月を指差すと、「ホントにー!いい月ですね〜」と。
 一緒にしばらく見上げながら「たまには月を見るゆとりもないとね〜」と、ふたりでしみじみ。日頃、滅多に話すこともないお向かいさんと、肩を並べて月を見上げ、語るなんて。
 それだけで、いい夜☺️
 スミちゃんから「サツキやトモやはやとさんにも、たまには月見て!って言って」とLINEが届きます。
 ファミリーのグループLINEに画像を送ったあと、たまちゃん、ルドルフさんにもLINEを送り、名月を巡ってLINEのやりとりが続きました。
 ルドルフさんちからだと、この月はどんなふうに見えるんだろうかなぁ〜と、わくわくしながらLINEしたのですが。
 「残念ながら雲が隠しています。十三夜のとき、夜中なのにまさに月明かりで夜道が提灯なしで歩ける状態でした。なんで提灯?月明かりといえば、新美南吉の『ごんぎつね』がすぐ脳裏に浮かぶから・・・。それでは、お休みなさい」と、不思議なコメント😅
 ああ、ルドルフさんは、どんなに隠そうとしても、やっぱり小学校の先生だったのね〜😌と確信した次第でした。

 遠く離れて暮らしていても、それぞれがそれぞれの場所で同じ時間に同じ月を見上げてるなんて、想像するだけでロマンがありますよね。
 そうだそうだ。またまた思い出しました。むかしむかしのお話です。
 まさこが中学3年生の担任をしていた頃のこと。受験目前の冬の夜、勉強の合間に時間を決めて、みんなで自分の家の窓を開けて、夜空を見上げてみよう!って呼びかけたことがありました。
 辛い受験勉強も、みんなで一緒に乗り切りたいねー!って。みんなどこかで自分と同じように頑張ってるんだって感じてみようよ!って。
 翌日、クラスの生徒たちに「どうだった?」と尋ねると「見た見た!!星がきれいだった!」という子もいれば「あー、忘れとったー!」「もう寝とったわー」という子もいて、さまざま。だけど、和やかな空気が流れていたような・・・。
 
 今年の中秋の名月は、8年ぶりに満月🌕だったそうです。全国各地で夜空を見上げた人たちはたくさんいたことでしょう。
 Facebookの友だちにも、クリアで美しい名月の画像を上げてる方がいました。
 中秋の名月、そして明日はお彼岸。季節ごと、自然とともに暮らしてきた私たちの先祖が大事にしてきた年中行事はさまざまあります。
 そんなこともすっかり忘れ、枯れかかったまさこの感性に、すこーし潤いが生まれたような☺️

 弟家族からは、姪っ子のハルカが作ったというお月見団子(みたらし団子)の画像も送られてきました❣️
 ツヤツヤと美しい!!
 そして、美味そう😋
 「毎年の行事だからね。こういう経験が先の人生で生きてくるんだよね。幸せの種みたいなものだね!」と弟。
 きっとみんなで、美味しく「幸せの種」を食べたんだろうな☺️