白滝山 初めてのゴルジュ


 義母の五年祭を終え、はやとさんも下の娘トモもそれぞれの場所へと帰って行きました。
 「祭りのあと」のちょっとした喪失感は、やっぱり山⛰でうめるのが一番!
 ちょっと疲れが残ってるかしら?みんなに迷惑かけないかしら?なんて、微かな不安も抱きながら、それをかき消すわくわく感を胸に、朝早くから準備して出かけてきました😅
 この日の白滝山は、これまで何度か登った「一位が岳」の山頂から眺めてきた山⛰です。日本海を背に風力発電の風車が林立する稜線を眺めては、白滝山ってどんな山なのかなぁ〜と思っていました。現役教職員の山のグループ「ぽれぽれ」は月例登山で登っていますが、土日こそ忙しいまさこは参加できず😥ただ、そのときの山行で山友ケイコさんが大岩に胸をぶつけて肋骨を骨折した話は聞いていました。なかなかの難所らしい。いつもはてらミンとふたりで低山を楽しんでいますが、ふたりではちょっと不安のある山で、登れないままでした。案内人がいてくれたら一度登ってみたいなぁと思っていた白滝山。
 山の達人Whiteさんから送られてきた紅葉の久住の画像をてらミンと眺めながら、そうだ!Whiteさんに頼んでみよう!と声をかけてみたのが、11月の初め頃のこと。
 「随分長い間行ってなかったので、Mr.サイクルマンと下見に行って来ました。バッチリです。任せてください。」と連絡があったのは、一週間ちょっと前のこと。そのとき送ってくれた下見の写真に、行きたい!ゴルジュを見てみたい!と、はやる心が抑えられませんでした。まずは、五年祭だぞ!それをちゃんと終わらせなくては!!
 そうやってこの日を迎えました。
 Whiteさんちで待ち合わせ、やっちゃんお手製のでっかい寿司のおにぎり2個とみかん2個を手渡され、登山口へ。
 中山神社⛩前に車を止めて、いざ出発。古い苔生した石垣が現れて、そこが四恩寺と知りました。帰りにやっちゃんが銀杏を拾うよ!と話していたデッカいイチョウの木のある四恩寺。そこを過ぎてしばらくは、普通の山道でしたが、初めての休憩場所で、Mr.サイクルマンが、ここからはストックはしまった方がいいよ。かなり険しくなるからとアドバイスをくれて、不安とともにストックをリュックに入れて、再び出発。
 ここからが本当に険しかった😱
 急登の上に、石ころがごろごろ。さらに進むに連れて、石が大きくなる。目の前には立ちはだかるほぼほぼ垂直の岩の登山道😅前の人の足運びをしっかり見てゆっくり進みました。石ころが落ちてくるので、しばらく登り切るまで待ってから次に!と順々に、一つ一つの急登を登るたびにホッとしながらも、それをいくつ乗り越えたことか。だけど、これを帰りは下るの?私にその力が残っているだろうか?という不安が胸をよぎっていました。そばでてらミンもこれ下りられるかなぁとつぶやいています。
 ずいぶん登ったあたりで風力発電関連のためのものか?車道が横切る「白滝山登山口」という看板のある場所に到着。ここから、ゴルジュに出会う登山道の始まりです。
 険しい山道のその先に現れました!!ここがゴルジュ😳
 それはそれは素晴らしい、絶景の大岩。苔むす岩肌、立ち上がる屏風のような岩壁と岩壁の間に転がるいくつもの大岩をロープを頼りに乗り越え、乗り越え。高所恐怖症のまさこだけど、ここは登ってみたい思いが勝っていて、やはり前の人の足運びをよくよく見ながら登りました😉
 そして、たどり着いたのが白滝。滝壺は青々と澄んでいて、その深さを感じさせています。美しい。
 WhiteさんとMr.サイクルマンは、幼い頃からここまで登っては、冬にはでっかいツララを折り取って、リュックに入れて持って帰っていたのだと彼らの武勇伝を楽しそうに語っていました。
 え???冬に?凍ったあの登山道を登ったの???驚きでいっぱいです。さらには、Mr.サイクルマンが、帰りは雪が積もっていて、滑り降りたもんよー!楽しかったーー!などと言うのを聞いて、もう目は点点点・・・
 お腹は空いていましたが、とりあえず山頂まで登って、またここに下りてきてお昼にしようということに。白滝から山頂までは、20分程度でしたが、見晴らしが悪くそそくさ下りてお昼ご飯に。やっちゃんの寿司のおにぎりはなんとも美味しかった〜😋でっかい栗やギンナン、椎茸やミツバなど具がいーっぱい!だからデッカイんだ😆昨夜は、寿司を作るのに疲れたらしい。ありがたややっちゃん❣️
 Whiteさんも、Mr.サイクルマンもガスバーナーで湯を沸かしています。手慣れたもの。山をどれだけ楽しんでいるか見てとれます。私とてらミンも、ハルカさんからドリップをいただき温かいコーヒー☕️に冷たくなった指先と身体を温めました。
 さあ、下山。あのゴルジュを下るのが怖くて楽しい😆高所恐怖症の上に元々怖がりのまさこはへっぴり腰でもたもた下りますが、Whiteさんはもちろん、やっちゃん、てらミン、ハルカさんなどは、たいしてロープにも頼らず、岩の上に立ち上がって次の足場を探しては下りていました。すごすぎる人たち😳
 足元の石を転がし、険しい山道をなんとか下って、車道に出たところで、まさことてらミンは、その先の直下の登山道はリタイア。車道を下る決断をしました。
 登山道と比べて迂回路となる車道です。急ぎ足で早々中山神社に到着していました。なかなか下りて来ない4人を待って、中山神社のいわれや、辞世の句を詠んだりしながら待つうちに、そうだ!!きっとやっちゃんが四恩寺でギンナンを拾ってるんだ!!と思い至りました。
 無事全員元気に下山。
 そのあとは、Whiteさんちの畑でたくさんの野菜を収穫して、ほくほく顔で帰ってきました。

 今日もいい山行を経験しました。心地よい疲れのあとは、鍋。お供えの海老にやっちゃんちの春菊が美味い❣️